<<21世紀COE「心の働きの総合的研究教育拠点」第19回講演会>>
日時 2003年11月28日(金) 13:00-14:30
講演者 西田豊明 (東京大学大学院情報理工学系研究科/京都大学大学院情報学研究科)
講演題目 社会知デザインと会話情報学
場所 京都大学教育学部第1講義室
企画者 吉川左紀子(教育学研究科)
講演要旨
社会知のデザインと会話情報学の2つのキーワードを中心に,人間社会の知識の創造に役立つコミュニケーションメディアを創出し人間社会への埋め込むための方法論の開発を行っている.
社会知とは,社会の構成員がが社会を活用し,社会のなかで活動する能力,および,社会が全体として持っている問題解決や学習能力を意味する.社会知のデザインは,構成員の間の創造的なインタラクションを創発するコミュニケーションメディアの研究開発をめざした研究領域であり,情報通信技術や社会科学の幅広い技術を統合して,技術が埋め込まれる人間社会の社会知の向上を図る.
一方,会話情報学では,会話という人間にとって最も自然なコミュニケーションを理解し,それを支援するための情報技術あるいは会話のもつ長所を取り入れたコミュニケーションメディアの開発をめざす.
本講義では,会話情報学を軸とした社会知のデザインの構図を示し,基本的な事項と考え方を紹介する.