No.435-1(2007/7/12)
Imitation in infancy
(乳児における模倣)
Jones SS (2007)
Psychological Science, 18, 593-599.6ヶ月から20ヶ月齢の162人の乳児の両親が、8つの行動のうち4つのサブセットの行動(4つのカテゴリでそれぞれ2つずつ)をモデルとして示した。それぞれの行動は、最長3分で、乳児はそれをまねするよう促された。それぞれの行動を、乳児が、a)その行動がモデルとして示された時、b)別の行動をモデルとして示している間、に産出する割合が、当該行動を模倣する乳児の月齢を判断するために比較された。これらの行動をまねすることは、6ヶ月では見られなかった。まね(mimicry)は、生後2年間を通じてゆっくりと発達し、異なる年齢で異なる行動のまねが出現すると考えられる。こうした発見は、新生児の行動マッチング(新生児模倣)は、後の乳児期のまね(mimicry)と連続的ではない可能性のあることを示唆する。模倣は、おそらく、乳児に備わっている単一のメカニズムから惹起される単一の行動能力ではない。むしろ、異なるタイプの知識(運動、認知的、社会的)の結合の仕方や使用の仕方の異なる様式のカテゴリーと考えるほうがより自然である。
発表者:板倉