Foundations for a new science of learning.
(新しい学習科学のための基盤)
Meltzoff A N, Kuhl P K, Movellan J, Sejunowski T J.(2009).
Science, 325, 284-288.



要約

ヒトの学習は、学習され得るスキルの複雑さや範囲、そして到達され得る抽象概念の程度が他の動物と比較してきわめて優れている。ホモ ・サピエンスは、教師、学校、そしてカリキュラムといった学習を増進するための正規な方法を発達させた唯一の種である。ヒトの乳児は 、ヒトやヒトの行動に強い関心を持っており、社会的インタラクションの影響を受ける暗黙の学習メカニズムを有する存在である。神経科 学者は、学習の背後にある脳内メカニズムや社会的学習をサポートする知覚と行為のために脳システムをどのように共有しているかの知見 を得始めた。機会学習のアルゴリズムは、ロボットやコンピュータの自律的学習を可能にするように今まさに発展しているところである。 多くの異なる分野からの新しい見識は教育的支援(応用)へと展開されるかもしれない新しい学習科学の創生へと収斂しているのである。