Mothers’ Parenting Cognitions in Cultures of Origin, Acculturating
Cultures, and Cultures of Destination
Marc H. Bornstein and Linda R. Cote (2004)
Child Development  75 221-235

要約

日本と南米から移住してきた母親の、養育に関する認知(帰属と自己知覚)が、彼女たちの母国(日本とアルゼンチン)の母親、そして、アメリカ合衆国のヨーロッパ系アメリカ人の母親と比較された。20ヶ月の子供を持つ231名の母親が実験に参加した。南米から移住してきた母親の養育に関する認知は、概してアメリカ人の母親のそれに近いものであった。それに対し、日本から移住してきた母親の養育に関する認知は、日本の母親のものに似ていたり、日本人とアメリカ人の母親のちょうど間くらいの感じだった。
本研究は、養育に関する認知の本質全般に対する知見を与えると同時に、移住してきた母親のそれに対する知見、そして、移住者の子供が育てられる養育環境に関する知見を与えるものである。