Seventeen-month-olds appeal to false beliefs to interpret others' referential communication
(17ヶ月児は他者の参照的コミュニケーションを解釈するために誤信念を利用する)
Southgate, V., Chevallier, C., & Csibra, G. (in press).
Developmental Science.



要約

最近の研究は、非言語の伝達的ジェスチャーの参照的曖昧さを解決するためやコミュニケーションをする人の発話の意図された意味を推論 するための乳児の語用能力を実証してきた。このような能力があるということと、子どもは4歳頃にならないと他者の内的な心的状態に関す る推論ができないという見方を一致させることは困難である。本研究では、我々は、17ヶ月の乳児が、コミュニケーションをする人の認識 状態を辿ることや相手が参照しようとしている物を推論するためにそれを使用することができるかどうか調べた。我々の結果は、コミュニ ケーションをする人が誤信念を持っているかどうかを操作することで、乳児が同じコミュニケーション行為に対して異なった解釈をすると いうことを示し、語用論的文脈の中で初期の心的状態の帰属ができるということを実証する。