Monkey visual behavior falls into the uncanny valley.

Steckenfinger S A & Ghazanfar A A. (in press).
PNAS.



要約

人間の見かけに非常に近いロボットやコンピュータのアバターは、それを見ている人にネガティブな感情を引き起こす傾向がある。この現 象は、「不気味の谷」反応として知られている。リアルなつくりもののキャラクターは「ヒト」という概念を誘発するが、それは完全では ないため、このような不気味さが生じるのだと仮定されている。つまり、このような不完全さは、キャラクターの特徴が、われわれが予期 する日常の社会的経験の範囲を逸脱するものであるために、不安感情を生み出すということである。こうした不安定な情動は、進化的起源 を持つと考えられるが、この仮説のテストまだなされていない。このギャップを埋めるため、われわれはサルに、リアルではないつくりも ののサルの顔、リアルなつくりもののサルの顔、および実際のサルの顔を呈示した。そして、どの顔刺激を選好するかを調べた(注視時間 を選好のメジャーとした)。その結果、驚いたことに、サルの注視行動は、不気味の谷に落ち込んだのである。サルは、リアルなつくりも ののサルの顔よりも、実際のサルの顔とリアルではないつくりもののサルの顔を長く見た。