Medial temporal lobe memory in childhood: developmental transitions
(児童期の内側側頭葉メモリ:発達の移行)
Townsend,E.L., Richmond,J.L., Vogel-Farley,V.K., & Thomas,K. (2009).
Developmental Science, 12, 1-14.



要約

人の内側側頭葉には生後何年間で構造や機能的に成熟し、宣言的記憶をサポートする。近年、 児童早期において宣言的記憶の発達は検討されてきたが、その後の発達に関する知見は少ない。 本研究の目的とは児童中期におけるMTLに依存する記憶を調査することである。子供(6歳〜10歳) と成人がそれぞれコンピュータで2つの課題を完成させる:place learning (PL)課題とtransitive inference (TI)課題。どちらも関連的記憶及び関係的情報を柔軟的に利用する能力を調べる課題であ る。結果は、関連的知識を柔軟的に利用する能力の発達は関連的記憶の発達により遅れていると示した。 基礎的脳領域の発達と将来の神経画像研究の考え方に与える影響を検討された。