Infants’ Use of Shared Experience in Declarative Pointing
(叙述の指差しにおける乳児の共有経験の利用)

Kristin Liebal, Malinda Carpenter, and Michael Tomasello. (in press)
Infancy.



要約

この研究では、14ヶ月及び18ヶ月の乳児が人に対して叙述的に何を指差すかを決める時、 人と以前共有した経験を利用しているかどうかを調べた。興奮した様子の大人と特定の 参照物を共有したあと、18ヶ月児はその後その参照物の写真を他の写真よりもより叙述的 指差しをする価値があると、他の大人に対してはそうではなく、その大人に対してのみ、 見なした。しかし、14ヶ月児はミックスな結果を示した。従って、我々は18ヶ月までに乳児 が特定の人との共有した経験を正確に追って、これを用いてコミュニケーションの決定を行 っていることを明らかにした。これらの結果は、古典的な定義であるような、乳児が時々、 全く「新たな」ものではないが「我々が」そのものを以前共有した何かと似ているものと認識 するはずであるという意味で「古い」ものを指し示すために叙述的指差しを利用することも示 した。