"Social" robots are psychological agents for infants: A test of gaze following.
「社会的」ロボットは乳児にとって心理的なエージェント:視線追従によるテスト
Meltzoff A N, Brooks R, Shon A P, Rao R P N. (2010).
Neural Networks, 23, 966-972.
要約
視線追従は、ヒトの社会的認知のカギとなる構成要素である。視線追従は、情報価の高い領域に注意を向けさせ、社会的、因果的、そして
文化的な学習を促進する。ロボット工学と乳児の学習の双方における問題は、誰の視線を追従するかということである。本研究でテストさ
れた仮説は、ある実体(ロボット)が情報の受け手であるかどうかに関する証拠として他のエージェントとのインタラクションから得られ
た情報を使用するというものであった。ロボットは、成人の実験者とコミュニカティブなやり取りや模倣のやり取りができるようプログラ
ムされた。ロボットのそのような社会的コミュニケーションの様子を見た乳児は、そのような経験のない乳児よりも、よりロボットの視線を
追従した。乳児は、ロボットのインタラクションを、ロボットは見ることができる(見るという行為をする)心理的なエージェントの証拠
として先行する経験を使用した。乳児はロボットが見ているもの追視することを欲し、その結果、自分の視覚的注意を外部のターゲットに
シフトしたのである。