Newborn infants learn during sleep


Fifer, W. P., Byrd, D. L., Kaku, M., Eigsti, I., Isler, J. R., Grose-Fifer, J., Tarullo, A. R. & Balson, P. D.
PNAS, 107, 10320-10323.



要約

 新生児は新奇な出産後の環境からの特定の要求に生理機能や行動をすばやく調整しなければならない。この調整は少なくとも部分的には、乳児が経験から学習する能力に依存する。ここで我々は、乳児が睡眠中にさえ学習しているということを報告する。顔からの生体電気活動と頭皮の電極が、音声の後に目への空気の吹きかけが付随する目の動きの条件付けの手続きの際に、新生児において記録された。睡眠中の新生児は音声と吹きかけの予測的な関係を急速に学習した。加えて、トレーニングの後半部分において、これらの乳児は、おそらく記憶の更新を反映している最大の陽性脳波を前頭で示した。新生児はほとんどの時間を睡眠に費やしているので、出産後の環境において外的な刺激を学習する能力は、すばやい適応や乳児の生存にとって決定的なものであるかもしれない。更に、まぶたの条件付けは機能的な小脳回路の活動を反映しているので、この方法は、自閉症や失読症を含む幅広い発達障害のリスクにさらされている乳児を早期に見つけ出す独自のアプローチを提供する可能性を秘めている。