Early understandings of the link between agents and order
エージェントと秩序の関連についての初期理解

Newman, G.E., Keil, F.C., Kuhlmeier, V.A., & Wynn, K.
Proc Natl Acad Sci USA(2010)



要約

 我々の世界は、2つの基本的に異なるパターンの形成を提供する:乱雑に見えるものと、秩序があるように見えるものである。我々は、これら2つのパターンは、異なる因果的プロセスから生じると理解している。一般的に、エージェントは、システムの秩序性を増すことができる一方、無生物物体は無秩序のみ引き起こすと予測する。そのため、因果的実体の世界において1つの区分は、「局所的エントロピーを逆転」できるものと、できないものである。本研究では、エージェントと秩序の特有の関連に対する感受性が、発達初期に現れることを報告する。3つの実験結果は、12ヶ月までに、乳児はエージェントと秩序の形成、無生物物体と無秩序の形成を結び付けることを示唆する。このような期待は、就学前の年齢になると強固になり、これは、無生物とは基本的に異なる方法でエージェントは世界に因果的に介入するという更に一般的な理解の結果であると仮定される。