The development of diachronic thinking between 6 and 11 years: The case of growth and death

Florence Labrell & Nicolas Stefanik (2011)

International Journal of Behavioral Development 35, 532-541



要約

Maurice-Naville and Montangero(1992)の研究を除いて、これまで幼児期における生物概念の通時的な発達についてはほとんど研究されてこなかった。本研究の狙いはこの問題についてより深く探究することである。インタビューの中で、6-11歳の幼児163人がいくつかの生物についての成長と死の通時的概念について回答した。結果は先行研究の結果を支持し、それを人間と動物にも拡張した。またそれはMaurice-Naville and Montangeroが「木」に関して確認した通時的要素を強調するものであった。つまり過去と未来の理解、連続性、同一性については10歳未満で出現するが、一方非可逆性とタイムスパン、周期性については11歳児のみが獲得していたという結果であった。我々の結果は幼児期の生物特性に関する成熟した知識が、部分的に通時的思考の発達に依存することを証明するものとなった。