A bilingual advantage in visual language discrimination in infancy

Sebastian-Galles, N., Albareda-Castellot, B., Weikum,W.M., & Werker, J. (2012).

Psychological Science, 23(9), 994-999.



要約

バイリンガルのアドヴァンテージ。この起源は様々な認知課題で大いに調べられているわけではない。本研究では,バイリンガル児における2つの母語を別々にトラックし各特徴についての学ぶ能力が,非常に初期から違いがみられるという仮説を検証した。生後8ヶ月齢になる,スペイン語とカタロニア語のバイリンガル児と,スペイン語,カタロニア語それぞれのモノリンガル児を対象として,仏語と英語のバイリンガル話者(大人)がしゃべっている映像を無音で提示した。このタスクでは,しゃべっている言語が仏語から英語(あるいはその逆)にいつ変わったかを区別する能力がテストされた。彼らのパフォーマンスは,前にテストした仏語と英語のバイリンガル児,及び英語のモノリンガル児と比較された。すべてのモノリンガル児は英語と仏語の変化に気付かなかったが,両方のバイリンガル児(スペイン語ーカタロニア語,英語ー仏語)は成功した。これらの結果は,明示的な訓練やフィードバックがないときでさえ,バイリンガル経験が注意システムを変化させることを示しており,バイリンガル児の一般的な認知的アドバンテージの個体発生を説明する基礎を与えている。