Neural correlates of belief- and desire-reasoning in 7- and 8-year-old children: an event-related potential study

Bowman, L. C., Liu, D., Meltzoff, A. N., & Wellman, H. M. (2012)

Developmental Science 15, 618-632

要約

心の理論の能力の完成には beliefとdesireの理解が要る。Beliefとdesireの推論に対する大人のERP研究は beliefとdesireの推論はmid-frontal areaの活動と関連していて、beliefの推論は選択的にright posterior areaの活動と関連していると言うことを明らかにした。発達的に、 beliefを理解する前にまずdesireを理解する。そこで重要な質問は、 beliefの推論の神経的特殊化が子どもの頃あるいはその後の時期にも存在するのかと言うものである。本研究では、大人のERP研究で使ったdiverse-belief, diverse-desire, physical control 課題を7才と8才(n=8)の子どもに適用し、課題を行う間の神経的活動を測定した。大人のように、beliefの推論とdesireの推論をする時mid-frontal areaが活動した。また、正答試行の分析で、 beliefの推論はright posterior areaの選択的活動を誘発した。本研究の結果は複雑な精神状態に対する理解がより正確になるのとこの理解を手伝ってくれる神経的特殊化の間の発達的連結が存在すると言うのを見せてくれた。