Infants’ attentional preference for object-related actions of older children compared to object-related actions of peers and adults

Zmyj, N., Daum, M. M., Prinz, W., & Aschersleben, G. (2012).

Infant Behavior & Development 35, 533-542.



要約

先行研究は、特定の年齢群に対する、乳児の異なる興味に関する矛盾した結果を報告している。これらの発見の多くは、静止画や絵画を刺激として用いた研究をもとにしている。さらに、乳児の視覚的選好を調べるために行動データのみが使用されている。本研究において、私たちは、異なる年齢群(同年代、3.5歳児、オトナ)のモデルが物体を操作するビデオを提示し、注視時間とバンバン叩く割合に加え、乳児の注意の客観的な精神生理学的指標として心拍数を計測した。この結果、12か月児は同年代やオトナと比較して、年上のこともが物体に関連した動作をするのを好んで見たが、6、9か月児はそうではなかった。続く統制実験において、この選好が単に外見によるものか、あるいは年上の子供のより高い活動レベルによるものかを調べた。わたしたちは、この観察された発達的な移行を社会的学習の重要性の高まりと、この年齢での物体使用によって説明する。つまり、12か月児はこの年齢の乳児がまさに発達しようとしている行動のレパートリーを供給してくれるより知識のある個人を見ることを好む。