Perceptual-motor constraints on decision making: The case of the manual search behavior for hidden objects in toddlers
意思決定における知覚・運動的制約: 幼児における、隠された物体に対する手を用いた探索の場合

Riviere, J. & David, E. (in press)

Journal of Experimental Child Psychology


要約

C-not-Bタスクにおいて2.5歳児は、物体を隠すエージェントが場所Aから場所Bへと物体を動かした後にCへと動かすと、Cの場所で物体を探す傾向がある。3つの実験で、この課題での幼児のパフォーマンスの根底にある、制約の本質について検討した。実験1では、遠回りでのリーチングが視覚運動の直接的活性化の抑制を導くかどうかをみるため、2.5歳児を新しいC-not-Bタスクでテストした。その結果、幼児はリーチングの経路に透明の障壁があったときに、よりC-not-Bタスクに成功した。実験2の結果は、障壁があった場合に幼児がタスクに成功したことは、ただ単に腕の動く時間が長くなったためでではないことを示している。実験3では、C-not-Bタスクに指さしで応答することが、リーチングで応答する場合よりもよい課題成績を導いた。これらの実験は、幼児における意思決定の過程と判断が、知覚・運動システムに本来備わっている制約によって影響を受けることを示唆する。