Coalitional psychology on the playground: Reasoning about indirect social consequences in preschoolers and adults


Pietraszewski,D. and German, T. C.(2013)

Cognition 126 352-363


要約

驚くべきことに、どうやって関係情報(relationship information)が他者の行動を予測する時に使われるかについてはほとんど知られていない。我々は、この能力の重要な要素を調査した:「他者は、自分が直接的に関連していない事件でどんなふうに反応するか」を予想することに、関係情報はどのように使われるか。これは、予想された反応を修正するため、関係情報を用いること(例‐友達は知り合いよりもっと敏感に反応するだろう)、そして味方が経験する反応の水準を制限するための推論ルール(例‐間接的に関連した友達は怒るけれど混乱はしない)を必要とする。これらの能力が子どもと成人を対象として検討された。二つの別の出来事が提示された:一つはその出来事に直接に関連している人から怒りが引き出す、もう一つはその出来事に直接に関連している人からめまいが引き出す。二つの参加者のグループで、関係の身分(友達及び知り合い)という手がかりは怒りの予想に強い影響を与える(出来事に間接的に関与している友達は、出来事に間接的に関与している知り合いよりもっと怒ると予想される)。しかし、めまいの予想には影響を与えない(事件に間接的に関与している友達と知り合いは、目まいがしないと予想される)。追跡分析は、発達的差異を示した。成人は、出来事に間接的に関与している友達のカテゴリーの中で区別を作った:友達同士は自分の友達にはあまり怒らない。そして、その社会的葛藤(social conflict)の中で自分の友達がどんな役割をしているかによって、その怒りの水準が変化した。ところが、子どもはそうしなかった。これらの結果は、初期の幼児期から精巧な推論ルールが事件に間接的に関連している他者の予想された反応を決定するということ、そして重要な発達的差異があることを説明する。また、これらの結果は、関係表象(relationship representation)は他者の行動と反応を予想する「推論のための原動力」であり、カテゴリーの中に人を分類するための単純で固定的なコンテナではないということを示唆する。