Interaction with a Moving Object Affects One’s Perception of Its Animacy


Fukuda, H. and Ueda, K. (2010)

International Journal of Social Robotics 2-2, pp 187-193.


要約

私たちは時に人工物を生きているかのようにとらえる。これは私たちがその物体をどのように処理し、どのように相互作用するかに依存していると考えられる。本研究では、動くロボットとどうインタラクトするか(操作するのか、動くのを見ているだけか)という点が、ロボットに対して感じるアニマシーにどう影響するか、また影響する場合の強さに関して実験的に調査した。
わかったこと:ロボットを見ているだけの場合は、その動きが目標指向的なときにもっともアニマシーを感じ、またロボットを操作しているときは、その動きがF分の1ゆらぎによって目標指向的にみえないときにアニマシーを強く感じるということ。よって私たちの動く物体へのアニマシー知覚は、私たちがそれとインタラクトしているか・あるいはほかの誰かがインタラクトしているときに見ているかによって引き起こされるといえる。この結果から、ロボティクス研究者はロボットから高いアニマシーを引き出すために、操作者とロボットがどうインタラクションするかを意識して実験をデザインするべきといえる。