What's in a Manner of Speaking?
Children's Sensitivity to Partner-Specific Referential Precedents

発話の様式には何があるか?
子どものパートナー特異的な参照の慣例への感受性



Matthews, D., Lieven, E., & Tomasello, M. (2010).

Developmental Psychology, 46,749-760


要約

幼い子どもは "referential pact (参照の約束)" を形成するのだろうか?もし、ある人がある物体を特定の用語 (e.g., the house) で呼んでいるとしたら、子どもはその人が将来もその言葉を使うが他の人は異なる用語 (e.g., the pony) を使うことがあると予測するだろうか。3-5歳児128人が実験者 (E1) と協力しておもちゃを棚の新しい場所に動かした。E1はwarm-up ゲームですべてのおもちゃに対しておもちゃを参照する用語を定めた。そして、オリジナルのパートナーであるE1か新しいパートナーであるE2が、同じおもちゃを使って次のゲームをした。ゲームでは、実験者はwarm-up ゲームで用いた元の用語か新しい用語を用いて呼んだ。幼児は元の単語よりも新しい単語においてゆっくり反応し、この反応時間の差はオリジナルパートナー条件でより大きかった(ただし第一試行でのみ)。子どもは時折、対話者のidentityにかかわらず新しい用語の使用に抗議した。われわれは、これらの知見を大人の知見と比較し、referential pactの起源に関する論争への示唆を議論する。