Giving Leads to Happiness in Young Children.


Aknin LB, Hamlin JK, Dunn EW (2012).

PLoS ONE, 7(6): e39211.


要約

協力の進化的モデルは、個人にコストがあるにもかかわらず向社会性が維持される近因メカニズムを必要とする。向社会的行動に続いて起こる''warm glow''は、1つのそうしたメカニズムを提供する;もしそうであるなら、こうした感情的利益は、発達初期においても観察されるかもしれない。この仮説と一致して、本研究は、2歳前に、子どもはお菓子を自分が受け取るよりも、他者に与える時により喜びが大きいことを示した。さらに、子どもはお菓子をコスト無しで与える時よりも、自身の持ち分を犠牲にして与える時に、より喜びが大きかった。子どもにおいて、コストのある向社会的行動の感情的な報酬の側面を示すことにより、本研究は、他者に与える際にポジティブな感情を経験することは、ヒト協力に対して近因メカニズムであるという主張を支持する。