Infants use social context to bind actions into a collaborative sequence
乳児は行為を共同的なシーケンスに結びつけるために社会的な文脈を使用する

C. Fawcett and G. Gredeback(2013)

Developmental Science, 16, 841-849


要約

18ヵ月児が、他者の行為が共同の目標に基づく共同的なシーケンスにまとめられるサインとしての社会的な文脈に、感受性を示すことを明らかにするために、アイトラッキングを使用した。乳児は、5つの同一のデモンストレーションの中で、行為者1がある位置にブロックを移動し、行為者2がそのブロックを新しい位置に移動する―それは個々の行為、あるいは共同行為とみなすことができる連続した行為を形成する―ということを観察した。テスト段階では、行為者1は一人で座っているので、双方の位置に手を伸ばすことができた。問は、その彼女が以前においた位置(個人の目標)あるいは共同行為の目標と思われる位置(共同の目標)に新しいブロックを置くかどうかということであった。重要なことに、社会的な条件では、行為者たちは、デモンストレーションの前と最中に、お互いに社会的に関与しており、非社会的条件ではそうでなかった。結果によって、社会的条件の乳児は、非社会条件の乳児より頻繁に、行為者1が共同の目標の位置にブロックを置くことを自発的に予期することが明らかにされた。したがって、社会的な文脈は、乳児に行為を共同的なシーケンスに結びつけることを可能にさせたように思われる。これは、発達の初期において、行為がトップダウンの処理によっていかにして知覚されるかということに洞察を与える。