Cultural Patterns in Attending to Two Events at Once
Correa-Chavez, M., Rogoff, B., & Mejia Arauz, R.(2005)
Child Development, 76, 664-678


要約

本研究では、子どもが2つのことに同時に注意を向けるということと、1つのことから別のことへと注意を素早く交替させるということの文化差を検証した。31人の610歳のアメリカ人の子ども(メキシコ系とヨーロッパ系)が、13年生の子ども2人と大人1人と一緒に折り紙をした。母親が平均7年の学校教育を受けているメキシコ系の子どもは、いくつかのことに同時に注意を向ける傾向が強かった。一方、母親が12年以上の教育を受けているヨーロッパ系&メキシコ系の子どもは、注意を交替させる傾向が強かった。この違いを、北米&中米の先住民は、伝統的に、進行中のことがらの観察を通した学習に重点を置いているという点と、教育現場においては、一度に1つのことがらにのみ注意を向けることによって学習することに重点を置いているという点から解釈する。