Development of face scanning for own- and other- races in infancy


Wen S. Xiao, Naiqi G. Xiao, Paul C. Quinn, Gizelle Anzures, & Kang Lee (2013).

International Journal of Behavioral Development, 37, 100-105.


要約

近年、乳児が自人種と多人種の顔を異なった視覚的な走査をするのか、この違いが発達によって変化するのかが調べられている。本研究では6,9か月の白人乳児のダイナミックに提示された自他人種の顔刺激に対する視線データをマルチメソッド法(multi-method approach)を用いて分析した。その結果、6か月児は自人種の顔の場合より左目と口を注視し、他人種顔では鼻をより注視した。9か月児は自人種顔ではより目を注視し、他人種顔では口を注視した。また走査経路の分析の結果、乳児は他人種顔に比べて自人種の顔で有意に目と目の間を視線が動いた。総じて、6,9か月の乳児は特定の顔の特徴の注視時間だけでなく、その間の視線の動きにおいても自人種と他人種の顔に異なる反応を示した。