Agency Attribution in Infancy: Evidence for a Negativity Bias.
乳児期におけるエージェンシー帰属:ネガティビティ・バイアスの証拠

Hamlin JK, Baron AS (2014)

PLoS ONE 9(5): e96112.


要約

成人は、あるネガティブな結果が明らかに機械的に生じた場合であっても、その原因にエージェンシーと意図を帰属する傾向にある。ネガティブなエージェンシーに対するこのような過剰帰属(over-attribution)は、現実の同種に対するエージェンシー帰属を何年も行った結果なのだろうか。それとも、われわれのエージェンシー検出システムの基本的な側面であり、0歳代からみられるのだろうか。本研究では6ヵ月児に対して2つの実験を行い、悪い結果を引き起こすメカニカル・クロウにはエージェンシーを帰属し、いい結果を起こすクロウには帰属しないことを示した。コントロール実験は、この帰属が結果のネガティビティによるもので、刺激の物理的な手がかりによるものではないことを示唆している。これらの結果は、ネガティブな結果の原因に対するエージェンシー帰属の顕著な発達的継続性の証拠を提供する。