Rock With Me: The Role of Movement Synchrony in Infants' Social and Nonsocial Choices.


Tuncgenc B, Cohen E, & Fawcett C (2015).

Child Development.


要約

他者の動きに自分の動きのタイミングを合わせることは、親和性や向社会性を高めると考えられてきた。協応した動きは早期の社会的相互作用を促進するが、そのメカニズムや発達を通した動きの同期性が与える影響についてはほとんど解明されていなかった。2つの研究は、12ヶ月児(Study1, N=40)と9ヶ月児(Study2, N=41)を対象に、他者の同期した動きに対する選好を、社会的な文脈と、社会的ではない文脈において検証した。その結果、動きの同期性は、12ヶ月児においてのみ、乳児の社会的な選択を導くことが示された。対して、9ヶ月児は、社会的・非社会的な文脈のどちらにおいても、同期した動きに選好を示すことはなかった。これらの結果は、動きの同期性が乳児の社会的選好を導くのに重要であり、その効果が一年目の終わりから生起することを示唆している。