From flexibility to constraint: The contrastive use of lexical tone in early work learning
柔軟性から制約へ:早期の単語学習における語彙的トーンの対照用法

Hey JF, Estes KG, Wang T & Sattran JR (2015).

Child Development, 86, 10-22


要約

乳児は容認できる単語のフォームを判断するときに、柔軟性(flexibility)と制約(constraint)の両方を備えなければならない。本研究は乳児が非母語のピッチ輪郭の変化に対する語彙的判断の発達を調べた。14、17、と19か月児 (実験1実験2,N=72)が2つの新奇物体のラベルを聴いた。それらのラベルは同じ音節で、異なるピッチ輪郭(中国語の語彙トーン)で発音されたものである。14か月児はラベルー物体のマッピングを学習できた。より高い月齢の乳児はラベルの違いは区別できた(実験3, N=14)が、ラベルと物体のマッピングはできなかった。以上の結果から14か月児は、どの音が単語の区別として意味があるかを判断するときに柔軟性を持っているが、17-19か月になるとノントーン母語の経験によって、乳児の語彙的トーンの判断が制約されることが示唆された。