Laughing matters: Infant humor in the context of parental affect.


Mireault GC, Crockenberg SC, Sparrow JE, Cousineau K, Pettinato C, & Woodard K (2015).

Journal of experimental child psychology, 136, 30-41.


要約

微笑と笑いは生後1年間の間、かなり早い時期から現れる。しかし、乳児が、どのようにある刺激を見てそれをユーモアとして評価するようになるのかについてはまだ知られていない。今回の短期間の縦断研究は、乳児がおかしな(ユーモアのある)eventを見る際に親の情動が与える影響を調べることで、5ヶ月から7ヶ月の乳児のユーモア知覚を研究した。被験者内デザインを用いて、親は笑う顔或いは中性顔でおかしな行動を乳児の前で行った。集団比較から、全月齢の乳児(N=37)は親の情動に関わらずへんな行動を見て笑ったが、親が情動的手がかりを提供すると5,6ヶ月のときはより長く笑い、7ヶ月のときはより頻繁に、より早く笑う反応を表した。また、「おかしな行動に対する乳児の注視」の後についての系列分析の結果によると、7ヶ月の乳児は親が情動的手がかりを提供する時にのみより多く笑い、親が中性顔をする時はより頻繁に視線をそらした。従って、5ヶ月の時点から、親の情動はおかしなeventに対する乳児の情動へ影響を与え、この影響は乳児が7ヶ月になるとより強くなると思われる。これらの結果は、情動的伝染、情動的レギュレーション、社会的参照の出現の文脈で議論された。