The Emergence of Children’s Causal Explanations and TheoriesEvidence From Everyday Conversation
Hickling, A.K. & Wellman, H. M. 2001
Developmental Psychology37668-683


要約

本研究では,日常会話において4名の英語を話す子どもらが2歳半から5歳までの間に述べた,もしくは尋ねた説明内容を検討した。約5000の符号化可能であった説明(コーダーによって,なぜ,なぜなら,として同定されたもの)を,説明の対象にされた実在(例えば,人,動物,対象),因果的類推についての説明様式(例えば,心理的,物理的),そしてそういった要素間の関連性に注目して分析した。子どもらの説明は様々な実在について焦点化されており(例えば,動物,対象,人),様々な様式が組み込まれていた(心理的,物理的,社会−会話的,そして生物的類推)。子どもらによって説明様式とペアーにされた実在は,因果的類推としては可塑的ではあるが,適切に律則されたものであることが示唆された。ここでのデータは,実生活の出来事に意味をもたらしていくため,幼い子どもがいくつかの相補的な因果的−説明理論に頼っているという仮説に一致するものであった。