Labels direct infants' attention to commonalities during Novel category learning


Nadja Althaus & Denis Mareschal (2014)

PLOS ONE, 9(7): e99670


要約

ラベリングすることが乳幼児の視覚的カテゴリ化(Visual categorization)を促すという知見が近年示されてきている。しかしながら学習中に実際に何が行われているのかについては未だ自明ではない。そこで我々は視線追跡装置を用いて、学習中の乳幼児が物体の何に注意を払っているかを実験した。結果、我々が解析した学習中に見る行為(looking behavior)は、単なる学習のアウトカムを観察しているにとどまらないことを示す手がかりとなった。具体的には、12ヶ月児ではラベリングと非ラベリングフェーズ両方でカテゴリ化(category formation)を促進したが8ヶ月児ではその効果はなかった(実験1)。また、この傾向は言語刺激の音では効果が示されなかった(実験2)。詳細な解析の結果、学習中の視線のパターンから乳幼児はラベルを聞いただけですぐに共通部分にフォーカスすることが明らかとなった。以上より言語的刺激以外の音は学習に有益である可能性もあるものの、ラベルがカテゴリ化に大きな影響を与えると考えられた。