Estimating the reproducibility of psychological science.


Open Science Collaboration. (2015).

Science, 349(6251), aac4716.


要約

 再現可能性は科学の特徴を規定するものであるが, 現代の研究においてどの程度(再現可能性が)特徴付けられるかは明らかではない. 本研究では, 3つの心理学雑誌に出版された100個の実験・相関研究について, できる限りオリジナルの素材を使用し, 高い検出力のデザインで追試を行った。追試の効果量はオリジナルの効果量の半分程度であり, オリジナルのものからかなり減少した. オリジナルの研究の97%は統計学的に有意な結果であったが, 追試で統計学的に有意な結果が得られたものは36%だった. 追試の効果量の95%信頼区間にオリジナルの効果量が含まれていたものは39%であった. オリジナルな研究にバイアスがないと仮定した場合, オリジナルの研究と追試をあわせた結果では68%が統計学的に有意であった. 相関をしらべることで, 追試の成功は, オリジナルな研究・追試チームの特徴よりも, オリジナルな研究の強さによってより良く予測されることが示された.