Bilingualism changes children's beliefs about what is innate.


Byers-Heilein K & Garcia B (2015).

Developmental Science, 18(2), 344-350.


要約

 幼い子供は自然種に関する多くの特性が生まれつき決められたものであると信じる本質主義的推論を行う。本研究は第二言語獲得という個人的な経験が、子供の本質主義的バイアスを変えることができるのかを検討する。Switched-at-birthパラダイムでは、5歳と6歳のモノリンガル児と同時バイリンガル児は自分の母国語、動物の発声、そして動物の身体的特性が養親より実親と一致しうると予測した。私たちは3歳以降に新しい言語に暴露された継時バイリンガル児は言語が学習されたということをより理解すると予測した。驚くことに、継時バイリンガル児は全ての特性に関して本質主義的信念の低減を示した―他の子供たちより有意にヒトの言語、動物の発声、そして動物の身体的特性は、生得的に受け継がれたというより、経験によって学習されうることをより信じる傾向があった。これらの結果は、就学前期のバイリンガリズムは子供の本質主義的バイアスを大いに変えることができるということを示す。