Motor training at 3 months affects object exploration 12 months later.
生後3か月での運動トレーニングが12ヶ月後の物体探索に影響する

Libertus, K., Joh, A. S., & Needham, A. W. (2015).

Developmental science.


要約

 新しい運動スキルの発達は、乳児がどのように物体や人々と相互作用するかを変化させる。それ故に、運動スキルは、後の発達に影響するイベントのカスケードを開始させるかもしれないということが示唆されていた。しかし、ここのまでのところ、この推測には相関的な証拠しか得られていなかった。本研究は、まだ自分ではリーチングをしない3ヶ月児40名に対して体系的にリーチングの経験を変化させ、12ヶ月後の縦断的な追跡調査において物体への関わり方を検証することによって、この疑問を実験的に検討した。その結果、生後3ヶ月の時点で、トレーニングをしなかった乳児、もしくは受動的なトレーニングを行った乳児と比較して、能動的なリーチングのトレーニングを行った15ヶ月児は、物体探索と注意の焦点を合わせるスキルの向上が見られた。さらに、リーチングのトレーニングの後(前ではない)の握る動作は、12ヶ月後の乳児の物体探索を予測した。これらの知見は、リーチングの経験が長い間効果を持つという証拠を提供し、早期の運動スキルによって開始されるカスケード効果を説明する。