“But he didn’t mean to do it”: Preschoolers correct punishments imposed on accidental transgressors.
“そんなつもりじゃなかった”:就学前児は偶発的な違反者に課された罰を訂正する

Chernyak, N., & Sobel, D. M. (2016).

Cognitive Development, 39, 13-20.


要約

就学前児は報酬と罰に関する洗練された理解を持つ。本研究では子供たちが不公平な罰を自発的に訂正するのかを検討した。2つの実験で,3歳と4歳の子供たちは報酬(パペットと子どもで分け合う4つのシール)をもらうためにパペットと一緒にblock-tower building課題に取り組んだ。それからパペットは偶然または意図的にタワーを壊した。(両方の場合で)結果の意図性を知らない大人が全てのシールを子供に挙げることでパペットに罰を与えた。パペットの主張を聞いた後,子供たちはパペットの行動が意図的なときより偶発的なときに大人の罰を訂正する傾向があった(=パペットとシールを分配する)。本研究の結果は,幼い子供たちは報酬と,権威的な存在による罰を受動的に受け入れるではなく,自分たちが不公平だと信じる状況を自発的に訂正することが示唆された。