The integration of visual context information in facial emotion recognition in 5- to 15-year-olds
5~15才児の表情認識における視覚的文脈情報の統合

Anne T, Arnaud W, Jennifer M, Fleur L, Chiara F, Koviljka B, & Edouard G (2016)

JECP, 150, 252-271


要約

本研究は5~15歳児190名を対象にし、表情認識における視覚的文脈の役割について研究した。参加児は二つの条件(文脈あり/文脈なし)で五つの表情写真(怒り、嫌悪、幸福、恐怖、悲しみ)が呈示されるマッチング課題を行った。結果によると、文脈とともに呈示された表情は文脈なしで呈示された表情より正確に認知された。文脈の効果は年齢の増加とともに維持されるが、情動の種類と参加児の性別により変化した。このような発見は、5歳頃から子どもは表情と視覚的文脈を統合することが可能であり、このような統合は表情認識を向上させるということを初めて論証するものである。