Interaction takes two: Typical adults exhibit mind-blindness towards those with Autism Spectrum Disorder.


Edey R, Cook J, Brewer R, Johnson MH, Bird G, & Press C (2016).

Journal of Abnormal, 125(7), 879.


要約

最近の研究では、自分たちのように動く他者の動きをよりよく理解し、ASD者は典型者とは定量的に異なるやり方で動くことが示唆されている。したがって、ASD者によって示される‘社会的障害(social impairment)’は、少なくともある部分は、典型者によりASD者の動きから正しい心的状態を推測することの失敗によるものかもしれない。この可能性を検討するため、成人のASD者と典型者は、心的状態の相互作用を表すようなアニメーションを作成するために、2つの三角形を直接操作した。アニメーションの運動学的分析では、ASD者は、典型者に比して、特にJerk(痙攣したような動き)が異常に増大することが示された。われわれの仮説通り、典型者は、典型者の作成したアニメーション刺激から表現された心的状態を、ASD者の作成したものに比べて、より正確に同定できた。ASD者は、この‘同じグループ’であるという利点を示さなかった。これらの発見は、ASD者や他の非典型的な動きを伴う人々に対する臨床的なアセスメントや介入に極めて重要な意味を持つ。