The functional architecture of mother-infant communication, and the development of infant social expressiveness in the first two months
母親-乳児コミュニケーションの機能的構造、そして生後2ヶ月における乳児の社会的表現の発達

Lynne M, Leonardo DP, Laura B, Laura H, Valentina S, & Pier FF(2016)

Scientific Reports, 6


要約

生後2-3ヶ月を通って、乳児は顔対顔インタラクションの間に活発な社会的表現を示す。このようなインタラクションは後期の情動抑制と認知のための基礎を提供するので重要であるが、乳児の社会的表現がどのように発達するのかに関しては知られていない。我々は二つの説明を検討した。第1の説明は、親の反応の様式ではなく親の反応の随伴性(the contingency)を強調することであり、第2の説明は機動的構造(functional architecture)で、母親と乳児が互いにパートナーの特定な行動に特定な方法で反応する準備性を強調することである。我々は乳児の生後1週目から9週目の間に母親-乳児インタラクションをビデオ撮影し、micro-analytic coding schemeを用いて分析した。乳児の社会的表現は生後9週に渡って、特に生後3週目以降から増加した。このような発達は母親の随伴的反応と幼児の社会的表現の程度とは関係しなかった。それと対照して、母親が乳児に対してmirroringやpositive marking(smile)を選好的に使うことのように、母親が特定な様式の反応を示すことは幼児の社会的表現を増加した。これらの結果は、重要な社会的能力の発達の為に乳児が親の特定な行動への曝露を利用できるようにする、乳児と母親の知覚的及び行動的傾向の機能的構造説明を支持する。