Are you looking my way? Ostracism widens the cone of gaze.
私の方を見てる?社会的疎外が視線を直視と判断する範囲を広げる

Lyyra, P., Wirth, J. H., & Hietanen, J. K. (2017).

The Quarterly Journal of Experimental Psychology, 70(8), 1713-1721.


要約

疎外された者は他者とのつながりを求める欲求が高まる。この欲求を満たすために,自分に向いている視線のように他者に受容されているシグナルとなるものを探すようになる。本研究では,社会的疎外を受けた者は,他者に受容されているものと比べて逸視を直視だと判断する角度が増加するか検討した。このような少し角度がついていても直視だと判断する範囲をcone of gazeという。課題では,0°,2°,4°,6°,8°で右か左に視線がずれている刺激を呈示して,参加者に自分の方を見ていたかを判断させた。社会的に疎外されたグループでは,受容されたグループと比べて直視と判断する角度が増加していた。