"It's magic!" The effects of presentation modality on children's event
memory, suggestibility, and confidence judgments.
Roebers CM, Gelhaar T, Schneider W. (2004)
Journal of Experimental Child Psychology, 87, 320-335


要約

この研究では、提示モダリティ(ライブ・ビデオ・スライドショー)の違いが、子どもの記憶や被暗示性そして再認やメタ記憶のモニタリン グ過程に及ぼす影響を調べた。3つの年齢群(5・6歳、7・8歳、9・10歳)の合計270人の子どもたちが、マジックショーを見て、1週間後にそれに関して質問された。ライブショー条件では、ビデオ条件よりも、誘導しない質問でより正しく答え、誘導する質問への高い耐性を示し、よりよい再認記憶をもたらした。またライブショー条件では、スライドショー条件よりも、より良いパフォーマンスをもたらした。提示モダリティが記憶パフォーマンスの全般的レベルを向上させたが、その影響はすべての年齢群で等しく強いものであり、誤情報効果や確信度判断というような記憶現象には影響しなかった。