Mirror self-recognition beyond the face
Nielsen M., Suddendorf T., & Slaughter V. (2006)
Child Development, 77, 176-185.

要約

3つの研究(N=144)で、18ヶ月?24ヶ月児が、どのように 自己認知におけるサプライズ・マークテストを通過するのかが検討され た。研究1では、子どもたちは、まず足、続いて顔に、気づかれないように、直接には見ることができず、鏡の中にだけ見えるようにステッ カーを付着された。参加児が、ステッカーに触れる割合は、2つの条件(足条件と顔条件)で、差がなかった。研究2では、ステッカーを付けられる前に、気づかれないように、別のスゥエットパンツをはかせた場合、足に付けられたステッカーに触れることができなかった。研究3では、テストの前に、見えが異なる足(研究2同様)が30秒間、直接見えるようにすると、顔と足のステッカーに触れる割合は同じになった。これらの結果は、子どもは、鏡の中に自分がどのように見えているかに関する予想(期待)に基づいてマークテストを通過することを示唆する。そうした予想は顔に限定されたものではない。