One-year-olds comprehend the communicative intentions behind gestures in a hiding game.
Behne T., Carpenter M., & Tomasello M.(2005)
Developmental Science, 8, 492-499


要約

本研究では、非言語的ジェスチャーによって発された、コミュニカティブな意図を推測する乳児の能力について検討した。14,18,24ヶ月の60人の幼児が実験に参加した。おもちゃ探しゲームにおいて、実験者は、おもちゃが隠されている方の容器へ、指を差すか視線を向けるかのどちらかによってコミュニカティブな手がかりを出して、おもちゃが隠されている場所を指し示した。おもちゃを探し当てるためには、幼児は、ターゲットの容器への指差しや視線をただ単に追うという以上のことをしないといけない。また、実験者の行動が、今自分が置かれている状況と関連していることを推測しないといけない ― つまり、「実験者の人は、指し示した容器の方におもちゃがあるということを自分に伝えようとしている」ということを。どの年齢群の幼児も、両タイプの手がかりを使うことに成功した。本研究から、乳児は、14ヶ月という早い段階から、状況によっては、大人の行動を自分たちに向けられたコミュニカティブな行為として解釈することができることが示された。