The Birth of Words: Ten-Month-Olds Learn Words Through Perceptual    Salience
Pruden, S. M., Hirsh-Pasek, K., Golinkoff, R. M., & Hennon E. A. (2006).
Child Development, 77, 266-280.


要約

言語獲得における主たる課題は、単語を物体や行為、出来事にマッピングしていくことである。本研究では、2つの調査を行い、子どもが、新規ラベルを新規物体にマッピングする方法をどのように学習していくのかを検討した。調査1では、10ヶ月児が、単語を学習するために知覚的な手がかりと社会的な手がかりを使用するかどうかを検討した。調査2では、調査1の統制調査として、子どもが、ラベルを特定の場所と結び付けているのであって、物体に当てはめているのではないかもしれないという可能性を検討した。その結果、10ヶ月児は、新しいラベルを学習できることがわかり、また、話し手が与える社会的な手がかり(視線)ではなく、物体の知覚的な顕著性(perceptual salience)に従って新規ラベルを学習することがわかった。このことは、もっと年齢の上がった子ども(12、18、24ヶ月)が新しい物体の名前を学習し拡張する方法とは対照的である。