Individual Differences in Children's Understanding of social Evaluation Concerns.
Robin Banerjee. (2002).
Infant and Child Development, 11, 237-252.


要約

最近の研究によって、子供の自己呈示行動―社会的評価に合うように計画された行動―の理解は、認知的、動機的な変数の両方で成り立つ機能であることが示唆されている。更に、関連する動機的な要因は、社会的評価に対する関心の特徴による個人差を反映しているようである。本研究は、そのような差を測定することが、実際に、自己呈示行動の理解と関連するかどうかを決定するための初めての試みを提出する。実験1では、教師が評定するセルフモニタリングの尺度が、自己呈示的動機の理解と正に関連することが見出された。実験2では、より精密に明記された、公的自己意識の自己報告尺度が、自己呈示の理解と同じように関連することが見出された。また、私的自己意識尺度ではそのような関連は見られなかった 。これらの予備的な結果は、社会的認知におけるわれわれの発達の公式が、実際に、動機的な指向による個人差を考慮に含めなければならないということを明確にする。