Evidence of rapid correlation-based perceptual category learning by 4-month-olds.
Mareschal, D., Powell, D., Westermann, G., & Volein, A. (2006)
Infant and Child Development, 14, 445-457.


要約

早い月齢の乳児は、環境内での形態を区別する情報に非常に敏感である。しかし、これまでの研究は、ある知覚的カテゴリーを形成するにあたって相互関係に関する情報を使うことは、7ヶ月までできないとしている。私たちは、乳児が相対的な情報を使うことができなかったのは、(慣化手続きにおいて)提示された物同士の関係ではなく、個々の物をエンコードすることを助長したことによる、慣化手続きの副産物であることを示す。物が素早く(2秒間)繰り返し示されるという提示方法に変えることで、4ヶ月児が、形の相対的な関係に基づいて知覚的カテゴリーを形成できることを見いだした。さらに、この能力は114日から134日の間に急速に現れることも分かった。相対的な関係を処理する能力は、非常に早くからあるが、カテゴリー課題においてその能力が表現されるかどうかは、乳児が受ける課題の要求内容によるということを議論する。