Reference and attitude in infant pointing.
Liszkowski, U., Carpenter, M., & Tomasello, M. (2006)
Journal of Child Language. (uncorrected proof)


要約

我々は2つの実験により乳児の宣言的指差しの2つの主要な要素である参照(reference)と態度(attitude)を 合計106人の1歳0ヶ月の前言語期の乳児において検討した。 実験者(E)は乳児の宣言的指差しに対して間違った参照に(好意的な態度で)注意を向けることで反応した時、 乳児は試行内でEの注意を向け直すために繰り返し指差しを行い、 Eの参照の理解と積極的なメッセージの修正を示した。 逆に、Eが乳児の参照物を正しく同定するが興味のない態度を示した時、 乳児は試行内で指差しを繰り返さず、全体としてより少ない試行で指差しをし、 参照物に対するEの興味のない態度の理解を示した。 Eが乳児の意図した参照とそれに対する興味を共有している時、 乳児はもっとも満足し、試行内でメッセージの修正は行わず、全体としてより多くの試行で指差しをした。 これらの結果は、12ヶ月までに乳児の宣言的指差しが 他者との参照物に対する注意と参照物に対する特定の態度両方を共有することを目的とした 完全なコミュニケーション行為になっていることを示唆している。