Can 9.5-month-old infants attribute to an agent a disposition to perform a particular action on objects ?
Song, H., & Ballargeon, R. (2007).
Acta Psychologica, 124(1), 79-105.



要約

本研究は9.5ヶ月児が物体に特定の動作(action)を行う性質(disposition)をagentに帰属し、この性質を利用して2つの新しい物体のど ちらをagentが次に手に取るかを予測できるか―その動作を行うために使うことができるものと使用できないもの―を調査した。乳児は最初 に馴化試行を受け、その試行でagentが3つ(実験1と3)あるいは6つ(実験2)の異なる物体を装置の床で前後にスライドさせるのを見た。 テスト試行中に、乳児は並行して置かれた2つの新しい同一の物体を見た。:スライドさせるために少しの余地しかない短いフレームの中に あるものとスライドさせるために豊富な余地があるより長いフレームの中にあるもの。agentが6つの異なる物体をスライドさせるのを見た 乳児は、物体をスライドさせる性質を帰属できた。:彼らはagentが“スライドできない”テスト試行の物体とは反対の“スライドできる” ものを選択することを期待し、agentがそうしなかった時に有意により長く注視した。対照的に、agentが3つの異なる物体をスライドさせる のを見た乳児は、agentがテスト試行の物体のどちらを選択してもほぼ等しく注視した。これらの結果は、乳児が人生の1年目においてagen tに性質を帰属し、これらの性質を使用して、新しい文脈でagentの動作を予測することができるという最近の証拠に加わるものである。