Knowing Who Dunnit: Infants Identify the Causal Agent in an Unseen Causal Interaction.
Saxe, R., Tzelnic, T., Carey, S. (2007)
Developmental Psychology. 43(1), 149-158.



要約

言語獲得前の乳児は、事象間の因果的構造を表象することができる。この表象には、比較的確定した因果的な性質に基づいた、事象の構成員のagentive roleとreceptive roleの区別 と、カテゴリー化を含む。この研究では、どのように乳児がこれら2種類の因果推論を組み合わせるのかを調べた。実験1と2で、9.5ヶ月は、それに後続するお手玉の動き(動かない物体)の予測のために、人の手 、もしくは、パペット(原因となるagent)の位置を利用していた。それとは別に、実験3において、10ヶ月児と7ヶ月児は、おもちゃのブロックではなく人の手の位置を推論するために、お手玉の動きを利用して いた。これらのデータは、言語獲得前の乳児は、動かない物体の動きの原因として、因果的なagentを期待していることを示唆する。