Shared intentionality
Tomasello, M., & Carpenter, M. (2007)
Developmental Science, 10(1), 121-125.



要約

我々は子どもの初期の認知発達におけるshared intentionality(共有志向性)の過程の重要性を議論する。我々は簡潔に4つの重要な社会的認知能力とそれがいかにshared intentionalityによって変化するかを見ていく。それぞれの場合で、我々はその能力のある種の個人的なバージョン(それらはチンパンジ ーの行動が最も良い例となる)を最初に見て、それからshared intentionalityに基づいたバージョン(それらは人間の1・2歳児の行動が最も良い例となる)を見ていく。我々は従って以下の変化を見て いく。それは、視線追従から共同注意、社会的操作から協力的コミュニケーション、集団行動から協力、社会的学習から被教示的学習であ る。我々はshared intentionalityが人間の発達のより生物学的な理論とより文化的な理論を統合するという役割を担うかもしれないということを強調し、結 論を述べる。