Training, maturation and genetic influences on the d evelopment of executive attention.
Rueda, M. R., Rothbart, M. K., & Saccamanno, L., & Posner, M. I. (2005)
Proceedings of the National Academy of Sciences, 102, 14931-14936



要約

注意制御の基盤にある神経経路は、背側前頭野と前部帯状回を含む。この経路の重要な発達は、3歳から7歳の間に起こる。我々は4歳児と6 歳児において、5日の訓練を受けた後(実験群)の注意経路の効率と、訓練を受けていない群(統制群)の効率を比べた。4歳と6歳の間で、 実行注意と知性が劇的に向上した。4歳児、6歳児ともに、訓練後は統制群よりも成熟した成績を示した。この発見は、注意経路テストで測 定された実行注意経路の行動的な得点と、注意経路テスト遂行中における頭皮からの事象関連電位、そして知性テストの得点に該当した。 我々は、また、エフォートフルコントロールの気質的要員の役割、注意におけるDAT1遺伝子の個人差も報告した。全体として、我々のデー タは、実行注意経路は強く遺伝子の影響をうけるように思われるが、発達中における教育的介入にも影響されることを示唆している。