Pretend play, mirror self-recognition and imitation:
A longitudinal investigation through the second year.

Nielsen,M.,& Dissanayake,C.(2004)
Infant Behavior & Development, 27(3),342-365
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要約

今回の研究の目的は、ふり遊び・鏡像自己認知・即時模倣・遅延模倣の出現を健常に発達している乳児で調査することであった。12〜24ヶ月齢の間、3カ月おきに98人の乳児に対して縦断研究を行った。各々のセッションで、乳児は対象となる4つの能力を測定する一連の課題を受けた。遅延模倣は、即時模倣・ふり遊び・鏡像自己認知に先立ち出現することが分かった。逆に、後者の3つの能力は、18〜21ヶ月齢の間に出現し、同じような発達の道筋をたどった。遅延模倣は、これら3つの能力と必要条件の関係にあることが分かった。即時模倣・ふり遊び・鏡像自己認知は、緊密には連携しておらず、お互い必要条件の関係にはなかった。これらの発見を、ふり遊び・鏡像自己認知・即時模倣・遅延模倣の1歳児における発達に関する現在の理論の文脈の中で議論する。