Preschoolers’ Perspective Taking in Word Learning -Do They Blindly Follow Eye Gaze?
Nurmsoo, E & Bloom, P
Psychological Science, 19, 211-215.



要約

新しい言葉を学習する時、子どもは話し手の視線が参照意図を示すからそれを使用しているのだろうか?我々は、この問いに答える2つの 実験を行った。実験1では、子どもからは両方とも見ることが出来るが実験者からは1つしか見ることが出来ない場所に2つの新奇な物体 が置かれる間、実験者はそこにいなかった。実験者は戻ってきて、双方から見える方の物体を直接見て、「そこに[新規な単語]がある!( ‘‘There’s the [novel word]!’’)」もしくは「[新奇な単語]はどこ?(‘‘Where’s the [novel word]?’’)」のいずれかを言っ た。年長の子どもしかthere・where試行両方で偶然の選択率よりも正しく参照物を同定しなかったものの、2〜4歳児はwhere試行よりもt here試行でより多く話し手の視線の先にある物体を選んだ。実験2では、実験者は、子どものみが見ることが出来る場所に新奇な物体を置 いて、2つ目の物体が同じ様に隠される時にはそこにはいなかった。実験者が戻ってきて、「[新奇な単語]はどこ?(‘‘Where’s the [ novel word]?’’)」と・ 聞いた時、2〜4歳児は偶然の選択率よりも高く2つ目の物体を選んだ。就学前児は盲目的に視線に追従してい るのではなく、新しい単語を学ぶ時に言語及び語用論的文脈を考慮している。